Mr.ハタとＴ

(1/2) One year ago I live-tweeted reunion between dying father & son he hadn't seen in 30 years. 1年前、余命わずかな父とその息子の30年越しの再会についてリアルタイムでツイートした。

2/2 For 3 days starting Sat I will Tweet story again as it unfolded, this time in Jp. 土曜日から3日間、今回は日本語で、このストーリーを再度ツイートしようと思う。そう、丁度１年前と同じように。

@DocumentingIan Ah! I remember this! Beautiful story!

@ClaudioDekker Thank you so much! I look forward to sharing it with Jp-speaking readers this weekend. Peace, Ian

@DocumentingIan Has it really been a year already?

@mayanoko it's hard to believe, but yes.

From tomorrow. 明日から。宜しくお願いします！  https://twitter.com/DocumentingIan/status/849944783006998530 …

Starting at 12:30 I'll Tweet Mr Hata's story as it unfolded 1 yr ago, this time in Jp. 12時半から、今回は日本語で、Mr畑のストーリーを再度ツイートしようと思う。そう、丁度１年前と同じように。

これから3日間、現在進行中のある物語を伝えます。それは家族、愛、人生、死について、そして願わくば贖いについての話です。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタは18か月前に余命一年と宣告された。昨秋、彼の目標は冬を越えること。そしてそれを達成。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

ある日、Mr.ハタは私に30年間会っていない息子の話をした。彼は私にそのことをただ聞いてほしいのか、それとも探してほしいのか？(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタは自分が死ぬ前に息子に会いたい、だから彼を探してほしいと私に言った。私はパソコンを開く。5分後、彼を発見。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

その後数週間にわたって、私はMr.ハタと30年以上会っていなかった彼の息子Ｔとの連絡の橋渡し役をした。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタの息子Ｔは自分の父親は死んだものと思っていた。彼は父親が生きていることを知って驚き、そして余命が短いことを知ってさらに驚いた。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

そして今夜、3歳の時に別れた父親に会いに、Ｔは奥さんと娘と共に関西から東北へやってくる。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

私たちは相談して、再会に私はいないほうがよいと決めた。しかし数日前、Mr.ハタの病状が悪化。薬の副作用でもう運転ができなくなってしまった。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

On 1 yr anniversary, am tweeting Mr Hata & T's reunion, this time in Jp. Orig Tweets  https://storify.com/DocumentingIan/mr-hata-and-t-a-reunion-after-30 … Article  http://www.fccj.or.jp/number-1-shimbun/item/881-the-making-of-a-twitter-documentary-the-last-wish-of-mr-hata.html …

Mr.ハタのいびきを聞きながら。息子の到着まであと90分。最期の望みを実現を手伝うことができてうれしい…だけど少し緊張？(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタの息子からメール。新幹線で東京を出発、あと1時間、19:19に到着する。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

彼らは無事ついていた！写真とツイッターのことを彼に話してみないと。また後で。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタとＴとの会話も深いところへ。Mr.ハタは、おそらくこの再会が最初で最後のものになるだろうと言う。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

ＴはMr.ハタに、自分にはずっと父親がいなかったから、早く結婚して家族が欲しいと思っていたと語る。そして彼は結婚して23歳で父親になった。今は35歳。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Tは奥さんと娘のいる部屋へと戻る。私は今Mr.ハタと一緒にツインルームに。今日はありがとう。続きはまた明日。おやすみなさい！(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

眠れない夜。Mr.ハタは月曜日から使っている痛み止めを忘れてきてしまった。深夜に主治医と電話をして、明朝に外来に行くことに。

Mr.ハタとＴ、余命わずかの男とその息子の30年ぶりの再会の2日目。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

苦しい夜が明け。Mr.ハタの咽頭がんは肺に転移している。月曜から痛み止めを使っているが持ってくるのを忘れてしまった。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

昨夜Mr.ハタの主治医と電話で相談して、今朝外来に行くことに。Ｔは昨日再会したばかりの父親の主治医と会うことになる。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

感動して涙が止まらない…本当に素晴らしい。ありがとうございます。 It's a so so touching story and I'm moved to tears.  https://twitter.com/documentingian/status/726197504786599936 …

@paritexas Thank you for following and sharing the story of Mr. Hata and T. Peace, Ian

Thank you for sharing the touching story. It's so good to know the story for me. I hope a lot of people read it. ※日本語版でのツイートもありがとうございます  https://twitter.com/documentingian/status/850902292651941888 …

朝食の間中せき込むMr.ハタ。Ｔは背中に手を回し優しくさする。父と子の美しい時間。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

病院を出て。Mr.ハタは家に戻ることを拒み、予定通りＴと彼の家族と温泉に行ってもう一晩一緒に過ごすことを望んだ。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタの目の前には30年前に捨てた息子と末期がんが。Ｔの目の前には死んだと思っていた父親、そして死にゆく父親が。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタはそばを全部食べ切れず、Ｔに食べるように勧める。Ｔの奥さんはくすくす笑い。Ｔのお母さんもよくそうしているそうだ。

温泉へ行く途中に少し寄り道。Mr.ハタは車の中でずっと寝ていたが、目の前を見て顔が明るくなった。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタの息子Ｔは昨日、父親と30年ぶりの再会を果たした。今、彼が父親の部屋で彼と酒を飲んでいる。父子の積もる話が始まる予感。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタの息子Ｔは下の名前を公開してもよいと言ってくれた。それは「宝」。珍しい名前だ。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

そして宝さんはMr.ハタに、彼にとって唯一の孫である12歳の娘の名前の由来について話す。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

5歳だった宝さんは電話で父親にこう言ったそうだ。「パパ帰ってきて。100億万年でも待ってるからね。」(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

宝さんはMr.ハタの葬式で使われることになる写真を選んだのだ。30年間会っていなかった父親の。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

父と息子はおやすみを言って別れた。部屋に戻った後で宝さんからメッセージが届いた。Mr.ハタのことを初めて「親父」と呼んでいた。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

おはようございます。コメントありがとうございます。Mr.ハタと宝さんにつたえます。この再会に立ち会ってそれを伝えることができて感謝です。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

宝さんに、Mr.ハタの部屋に来てくれるように頼む。昨夜Mr.ハタは部屋で転んでしまったのだ。宝さんはベッドの脇に膝をつき、「親父」と言って優しく体を起こす。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

日本では人に触れることはあまりしない。だから一昨日Mr.ハタは私に、宝にハグをしてよいか聞いてきたのだ。彼はしたかった、でもしなかった。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタを診た後、今田先生は宝さんがいる今が然るべきことを話すのにふさわしい時だと判断した。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

@DocumentingIan God, this hits so hard right now. First year without myお祖父ちゃん。今年もtweetしてくれてありがとうございます。Hataさん、家族のために祈ります。

@debaucherie I'm really sorry for your loss. Many prayers to you and your family, Ian

宝さんと彼の奥さんと娘が帰る前の最後の食事を共にする。家族だけの時間にしたいから、私はちょっと電話をしに車の中へ。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

突然Mr.ハタは私に駅の入場券を買うように言う。彼は宝さん一家を最後まできちんと見送りたいのだ。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

Mr.ハタはゲートを通り抜けて何とか彼らについていく。頭上では新幹線がやってくる音が聞こえる。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

ホームでMr.ハタと宝さん、父と息子が抱き合う。(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)

扉が閉まる。宝さん一家が手を振る。孫娘が別れ際に手に押しこんだ手紙を握りしめ、彼が言う。「家に帰ろう。」(1年前の英語版ツイートを元に再現しています)